本日の稽古の掛物です。先日、社中と息子、そして私の三人で徒歩による伊勢参宮をしました。そのことにちなみ森一鳳の描いた伊勢の神宮の「お祓(お札)」をかけました。
慶応3年(1867)11月に大坂に伊勢の神宮の「お祓(神札)が降りました。この軸はその時の「お祓」を、当時、大坂で活躍していた絵師森一鳳が写した五幅のうちの一つです。住友本家の旧蔵で、表千家の住山江甫の好みで、千家十職の奥村吉兵衛の表装になる軸です。なお、住山江甫は表千家10代吸江斎の後見住山楊甫の息子で、木津家2代得浅斎の娘婿にあたり、木津家とは格別縁の深い茶人です。
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