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執筆者の写真木津宗詮

七宝

中国明時代の七宝草花紋水指です。武者小路千家では7代直斎好みの矢筈棚は七宝の水指を取り合わすことが約束になっています。先日水無瀬神宮月釜では8代一啜斎好みの春慶塗小袋棚で用いました。

七宝とは、主に金属の素地にガラス質の釉を焼きつけて装飾する技法をいいます。名称の由来は、仏教用語の「七宝」といわれています。なお、経典によると、金、銀、瑠璃(るり)、玻璃(はり)、硨磲(しゃこ)、珊瑚(さんご)、瑪瑙(めのう)が七宝です。

七宝は中国では「琺瑯」とか「景泰藍」と呼ばれています。中国では特に明の景泰帝の時代に全盛期を迎え、特にその藍(青)色が好まれたことから「景泰藍」と呼ばれています。







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