東福寺は京都でも有数の紅葉の名所として有名です。山内の渓谷・洗玉澗(せんぎょくかん)を中心に約2000本が植えられているそうです。その中に10数本だけ御開山である聖一国師(しょういちこくし)・円爾弁円(えんにべんえん)が宋(中国)から種を持ち帰って育てたとされる唐楓の子孫があります。赤いもみじの中から伸びた樹がそうです。色づき始めるのは他のもみじと同じころだそうですが散るのが早くもうほとんど葉っぱが付いていません。その葉っぱは三枚に分かれていて「紅葉」というより「黄葉」に少し赤がかかった色です。写真は散ってから時間が経っているので色がよくありませんが、上が「唐楓」で下がいわゆる一般的な「もみじ・楓」です。
たくさんの観光客が訪れますが、この唐楓のことを知っている人はほとんどいません。
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