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大寒

大津絵「鬼の寒念仏」です。


大津絵は名もない市井の絵師が画いた絵です。この「鬼の寒念仏」は、慈悲ある姿とは裏腹な偽善者を衣をまとった鬼を通して諷刺したものだそうです。鬼は人の心の内にあるということで、描かれた鬼の角は、仏教で克服すべきものとされる最も根本的な三つの煩悩、すなわち貪・瞋・癡(とん・じん・ち、貧欲・瞋恚・愚痴)を表わしています。

僧が一年中で最も寒い時期の寒の30日間明け方に山野に出て声高く念仏を唱え、のちには在家のものが寒夜に鉦(かね)をたたき念仏を唱えながら市中を練り歩き,家々を訪れて報謝を請うことを「寒念仏」といいました。また鈴を振りながら裸足で薄着して社寺に参詣し祈願する「寒参」や、冷水を浴びて神仏に祈願する「寒垢離(かんごり)」など、寒中の修行を特に「寒行」といいます。厳しい苦行を積むことにより、多くの功徳をもたらすという信仰から生まれたものです。

今日は、二十四節気の第24番目の節気「大寒」にあたります。1年中で最も寒い時季です。小寒から立春までの30日間を寒の内といい、大寒はそのまん中にあたります。むかしから寒の内に汲んだ水は雑菌が少なく体にも良く、腐らないとされてきました。また、長期保存に向いているとされ「寒の水」で作られた味噌、醤油、酒は腐らないとされ、これらを仕込む時期とされてきました。江戸時代に著された『暦便覧』には次のように大寒が記されています。


冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也

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