例年、1月2日は社中の方が年始に来てくれます。床に賀茂季鷹の突羽根画賛を掛けました。
筑はねの屋根より落るおとまても ひいふう御世の千世のかす賀茂 長命戯作
『百人一首』にある陽成院の「筑波嶺のみねより落つるみなの川恋ぞつもりて淵となりぬる」に掛けられた歌です。結句の「千世のかす賀茂」の「かす」は「数」で、羽子板で羽根を打つ回数を数えている「ひい、ふう、みい、よ、(一、二、三、四)」と「御世」を掛け、平和な時代が、「千世」、すなわち千年に及ぶと寿ぎ、自身の名前も詠み込んだ見事な歌です。なお、長命は季鷹の号です。 毎年2日は、恒例の年始挨拶に来てくれる社中とお茶をいただきます。そと床に掛けました。
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