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執筆者の写真木津宗詮

打出

愈好斎好みになる「鉄打出広口尾垂釜」です。作者は大森長兵衛、通常金長です。約3ミリほどの鋼板を真っ赤になるまで加熱して金型に当ててハンマーで打ち出し、三つの部位をつないで釻付を差し込んで釜にしています。

機械化された今日も、金属加工で、新幹線やモノレールの顔である先頭構体などが作られています。現在はバーナなどが用いられますが、この釜が作られた時分はゴークスの焚かれた炉の中で加熱していました。とんでもない時間と労力をかけて作られていました。大変な作業であったことが偲ばれます。







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