水仙はヒガンバナ科スイセン属の植物です。原産地は主にスペイン、ポルトガルを中心に地中海沿岸地域で、日本には室町時代以前にに中国を経由して渡来したと考えられるそうです。また、園芸作家の柳宗民は中国から球根が海流にのって漂着したものが、野生化していったのではないかとの説をとっているとのことです。
名前は漢名の「水仙」を音読みして「すいせん」になりました。漢名は「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」という古典によるそうです。その清楚な花の姿と芳香がまるで「仙人」のようであることから命名されましたた。雪の中でも花を咲かせ春の訪れを告げるので「雪中花(せっちゅか)」という別名があります。
に、ラッパズイセン、八重咲きスイセン、房咲きスイセン、口紅スイセンなどがありますが、私は一重のニホンズイセンは大好きです。
清巌宗渭の画賛「水仙図」です。
聖朝無類 紫巌清巌宗渭(印)
以雪為質以麝為文彬々文質
聖朝無類
雪を以て質と為す、麝(じゃ)を以て文と為す、彬々(ひんひん)として文質
聖なるこの御代にはこれに勝るものはありません。純白の雪のように飾らない本性、麝香(じゃこう)のような洗練された姿。この二つが釣り合いよく調和しています。水仙に勝るものはこの聖なる御代にはありません。
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