以前、いただいた葵祭の上賀茂神社のお下がりの賀茂茄子と大蒜(ニンニク)です。賀茂茄子は初物とのこと、大蒜はとても大きいです。大蒜は神饌として神に供えるのはとても珍しいです。そもそも大蒜は「五葷」の一つです。五葷とは仏教で臭気が強く、これを食べると淫欲や憤怒が起こるとして食べることを禁じている5種の野菜のことです。具体的に大蒜・小蒜(ヒル)・興渠(ニラ)・慈葱(ネギ)・茖葱(ラッキョウ)の5種類です。
確かなことはわかりませんが、多分、大蒜を神饌として供える神社は他にないのではないかと思います。神宮も春日大社、石清水八幡宮の神饌にはありません。古くは大蒜も供えられていたのが、仏教の影響で無くなったのではないかと考えています。いずれにしろ古代の日本人の食生活を伝える貴重な神饌だと思います。
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