学生時分に指導教官から『論語』20編の内の10編を覚えなさいと言われて必死で覚えました。そして今やその大半は忘却の彼方です。かつて覚えた文章を今読んでも全く初めてのものにほぼ全てがなっています。今回、いろんなことがありふと思い出したものに、学而編に、
忠信を主とし、己に如かざる者を友とすること無かれ、過ちては則ち改むるに憚ること勿れ
があったことを思い出しました。意味は「真摯に真面目で誠実であることを目標とし、自分に及ばない者を友としてはいけない。過ちを犯したことに気づいたら、すぐに改めなければならない」です。まさにその通りです。でもなかなかそれができない。
歳をとるほど難しくなります。プライドや面子や立場があり、そしてどんどん頑固になっていく。年齢を重ねることの罪ですね!でも改めなかったことがいずれブーメランになって自分に返ってくる。それも自分がブーメランを投げた時の何倍にも、何十倍にもなって返ってくる!場合によっては自分の人生や命に関わることにもなる。本当に怖いことです!肝に命じて僅かでも実戦しなければ!この言葉を思い出して、改めて噛みしめました!。限られた人生です!限られた時間なのだから!
この言葉を思い出したついでに、確か『周易』だったと思います。もう一つ思い出した言葉があります。
君子豹変す、小人は面を革む
君子が過ちを改めると豹の模様のようにはっきりして、小人はただ外面を改めるだけであるということです。同じく『周易』に「大賢虎変」というのがありました。これは徳がある立派な賢者は虎の毛のように立派に見事に生え変わるということで、時の流れに合わせて日々自己を変革させることです。
残念ながらいくら寅年生まれでも怠け者の私には豹は到底無理です!いわんや虎なんか。せめて虎猫ぐらいにはなりたいです!!
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