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執筆者の写真木津宗詮

本日の稽古の掛物は、江戸時代初期の大徳寺の玉室宗珀が弟弟子の天祐紹杲のために書いた「聲 寒天僊夜更、無侘事唯思 為夢伴子書之(声 寒天夜更に僊・うつる 侘事・たじ唯思う 夢伴子の為に書く)」です。


師走を迎え、寒さが一段と厳しくなり、風の冷たさもひとしおとなり、身も心も引き締まる日々を迎えました。1日から8日の暁天までの1週間、僧堂では「臘八大摂心(ろうはつおおぜっしん)」が行われています。「臘八」とは、臘月(12月)の8日と言う意味です。今から約2500年前、釈迦が菩提樹の下で1週間静かに坐り続け、8日の明けの明星を見て悟りを開いた故事にちなんで、僧堂では雲水たちが不眠不休で坐禅をしています。

今日も夜が更けると冷たい空から寒さが一段と増してきます。他に何もない、ただ仏・悟りの声のことだけを思ってただただ坐り続けています。今夜もどこかで寒冷をものともせず、仏の声を一途に聴こうと坐している修行僧がいます。


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