木津宗詮2019年4月1日読了時間: 1分桃 桃の花が開くのは3月のお雛さんのころと思っている人がほとんどですが、実際は桜の咲くこの季節に開きます。御所の桃林も鴨川の南座横にも美しい桃の花盛りです。 以前、ある方からうかがいました。三月のひな祭りの花屋の桃は、前の年に花芽のついた枝を温室の薬の中につけて一月早く蕾を大きくして売られているそうです。自然に暖かくなって膨らんだのではなく、薬で無理に大きくしたものなので綺麗に花が咲かないとのことでした。 澄子先代家元夫人の桃画賛「陽春」です。9回の閲覧0件のコメントいいね!されていない記事
桃の花が開くのは3月のお雛さんのころと思っている人がほとんどですが、実際は桜の咲くこの季節に開きます。御所の桃林も鴨川の南座横にも美しい桃の花盛りです。 以前、ある方からうかがいました。三月のひな祭りの花屋の桃は、前の年に花芽のついた枝を温室の薬の中につけて一月早く蕾を大きくして売られているそうです。自然に暖かくなって膨らんだのではなく、薬で無理に大きくしたものなので綺麗に花が咲かないとのことでした。 澄子先代家元夫人の桃画賛「陽春」です。
石ひとつ石ひとつ筆にも濡れて初時雨 武者小路千家11代家元一指斎が友禅染地露地絵に発句を書いています。 十徳を着た宗匠が正客で、次客と末客は裃を着用し腰に脇差をさした武士です。時雨が降っているのでそれぞれ露地笠をかざし下駄を履いて飛び石をすすんでいます。初時雨ということから炉開き、または口切の茶事に招かれたのでしょうか?よく見ると正客と次客の間の飛石があとから墨で書き加えられています。着賛された発句の「筆