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執筆者の写真木津宗詮

幕末の公家綾小路有長の「葵掛簾」懐紙です。 


 葵懸簾といへる事をよめる

     按察使前大納言有長

諸かつらかくるあふひの珠すたれ

いく世みとりの色やかさねむ


青々とした双葉葵を掛ける御簾はどれほどの時代を重ねたことであろうという意味です。

今日は石清水祭、春日祭と共に「三勅祭」の一つで、「京都三大祭」の一つ「葵祭」です。正式には「賀茂祭」といいます。京都な下鴨神社(賀茂御祖神社)と上賀茂神社(賀茂別雷神社)の例祭で、毎年5月15日に行われます。葵祭という名の由来は、祭りの当日に内裏の御簾をはじめ、牛車・勅使・行列の人々の冠や装束、牛馬など全てを葵と桂の葉で飾ったことによります。これを「葵桂(あおいかつら・きっけい)・懸蔓(かけかづら)」といいます。天皇のお使いである勅使が国家と人々の安寧を祈願する祭文を読み上げる「社頭(しゃとう)の儀」と、およそ8キロもの距離を、平安装束をまとった約500人余りの人々が練り歩く「路頭の儀」が開催されます。まさに王朝絵巻さながらの雅な祭です、

かつて小学二年の娘が女人列の童女に加えてもらいました。またわたしも大学時代4回「東游(あずまあそび)」の舞人として奉仕させてもらいました。葵祭は格別思いの深い祭りです。


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