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更に楼の一層を上(のぼ)る

本日、おかげさまで無事に満60歳の誕生日を迎えました。これもひとえに多くのみなさまのおかげの賜物です。本当にありがとうございます。

気づいてみればこの年になっていました。むかしの人は人生五十年で、それなりに為すべきことを為していたのに、自分は何ができたのかとても疑問です。理屈で分かっていても毎日うかうか過ごしていて反省すべきことだらけです。折り返し点はとうに過ぎていて残された時間も限られています。誕生日を迎えて一日一日を大切に生きないといけないと身に染みて感じています。

私の大好きな一幅に。売茶翁高遊外の一行「更に楼の一層を上る」があります。中国・唐の詩人王之渙の「鸛雀楼(かくじかくじゃくろう)に登る」です。


白日依山尽

黄河入海流

欲窮千里目

更上一層楼


白日は山に依(なら)って尽き

黄河は海に入って流れ

千里の目を窮(きわ)めんと欲し

更に楼の一層を上る



楼の上から西を望めばあかあかと輝く夕日が沈もうとしている。黄河がはるかかなたの海へ流れこんでいる。このすばらしい眺望に心がひかれ千里のかなたまでもっと見てみたい。もっと遠くまで眺めたい。さらにもう一階上に登ってみることにしよう。

もう一層登ると、きっと夕日に染められてキラキラと輝いている黄河が見えることでしょう。遠くまで見渡すなら、もっと上に登る必要があります。物事を広く識るためには、努力して自分が向上する必要があります。努力して自分が向上すれば、まちがいなく広い視野で周りを見渡せることができます。

満60歳の誕生日を迎え、この句を改めて噛み締めました。

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