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執筆者の写真木津宗詮

五劫の擦り切れ

黒谷の五劫思惟阿弥陀仏です。

五劫とは時の長さで、一劫とは「40里立方(約160km)の大岩に天女が3年(100年という説もあります)に一度舞い降りて羽衣で撫で、その岩が無くなるまでの長い時間のことです。

五劫はさらにその5倍で、気の遠くなるような長い時間、思惟をこらし修行をされた結果、髪の毛が伸びて渦高く螺髪を積み重ねた頭となった様を表したのが五劫思惟阿弥陀仏だそうです。全国でも16体という珍しい仏像です。

落語の「寿限無寿限無、五劫のすり切れ」はこれにちなみます。

ロダンの考える人は1889年に制作された像です。だからたかだか130年あまりで大したことないです!


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