木津宗詮16 時間前1 分方広寺大仏殿跡(大仏殿跡緑地公園)売茶翁が茶売りをした「舎那殿前ノ松下ニ開二茶店ヲ一」とは、方広寺の大仏殿の前を指します。天正14年(1586)に豊臣秀吉が奈良東大寺にならって大仏の造立を始め、文禄4年(1595)に落慶した方広寺は、その後、伏見大地震により倒壊しました。のち豊臣秀頼が再興するも、寛政10年...
木津宗詮2 日前1 分時雨桜愈好斎書付になる月輪寺の時雨桜茶杓です。 3年前に家内と見に行きました。月輪寺は愛宕山の東山腹にあり、月輪関白九条兼実が隠棲した地です。兼実は法然上人に深く帰依して円澄と号しました。法然上人と弟子の親鸞上人が流罪となる際、同寺で兼実との別離を惜しみ、それぞれの木像を刻んで形...
木津宗詮5 日前2 分羽織島根県出雲市に十六島(うっぷるい)という岬があります。島根半島西部の海岸に突出した岬で、大岩石や奇岩が林立し日本海の荒波にもまれ、山陰でも屈指の海岸美を呈しています。十六島の語源は、海藻を採って打ち振るって日に乾す「打ち振り」がなまったとか、朝鮮語の古語で「多数の湾曲の多い...
木津宗詮6 日前1 分聿斎好み 錫の瓢風鎮風鎮(ふうちん)とは、掛軸の軸先に付ける重りのことをいいます。「風を鎮める」ということから、掛軸が風に揺れないようにするものとか、飾りとしてもちいられます。茶の湯の床では掛物に風鎮を掛けることはありませんが、3代聿斎宗泉が大正12年(1923)癸亥に好んだ錫の瓢風鎮です。作...