木津宗詮11月3日2 分あれから10年あれから10年の歳月が経ちました。父露真が70歳の古稀を迎え隠居するということで、私が7代宗詮を襲名しました。昔の70歳と今の70歳は大違いでまだまだ元気で気力もそんな衰えているということもなく、まだまだこれから茶人としての活躍が期待される状況でした。それにもかかわらず隠居...
木津宗詮11月2日1 分わん碗ONE 堪庵茶会11月10日の京都国立博物館茶室堪庵での「堪庵」茶会で釜を掛けます。道具組みを現在活躍中の京焼作家の作品を多数用いての掛け釜です。多数のご参加をお待ちしています。 https://m.facebook.com/events/818959623046404
木津宗詮10月20日1 分第4回 なんば茶会めずらしい物とか珍奇な物のことを表す語に「なんば」という言葉があります。その語源は「南蛮」です。安土桃山時代、堺は東南アジアやポルトガル・スペインなどのヨーロッパなどとの南蛮貿易の交流拠点で、海外から渡来した人々や文物や宗教・音楽などの文化と日本人とその文化が混在する「東洋...
木津宗詮10月20日3 分晴明神社献茶祭京都西陣の晴明神社での家元献茶祭の添釜を無事に終えることができました。今回の献茶は不徹斎家元が晴明神社崇敬会の会長に就任した奉告の献茶でした。千年祭の折にも不徹斎家元により献茶が奉仕され、ちょうど20年ぶりのことでした。その時も添釜をしました。懐かしい思いひとしおでした。な...
木津宗詮6月22日1 分斑唐津茶碗 山端武者小路千家10代以心斎の銘「山端」茶碗です。金継ぎが施され、それが景色となった沓形の斑唐津です。 箱には、 五月雨ははれんとやする 山端の かゝれる雲のうすくな りゆく 守(花押) と花園院の和歌が認められています。 天保6年(1835)に9代好々斎が無嗣で41斎で亡くな...
木津宗詮6月18日1 分7日目還暦自祝連回茶事7日目を無事に終えることができました。家元に入門してからコツコツ集めてきた道具と還暦と庸軒好みの茶席「淀看席」ということから、還暦、庸軒、宗旦、一翁、普斎などに因む道具で、連日お茶を差し上げました。ちなみに家に伝わるものは一切つかわずに。...
木津宗詮6月17日2 分6日目連回茶事6日目。今朝もいつものように西翁院に行き露路の掃除をしていました。すると突然、水屋を勤めてくれている女性が大声で「宗匠蟹がいません!」という叫び声が。なんのことやらわからないのでとりあえず水屋に行きました。すると今回点前で使っている火箸の蟹の頭が一つ無くなっています...
木津宗詮6月17日1 分見菓子昨日のご正客が前礼にお寺の畑の青梅をお持ちくださいました。流石に食べるわけにいいいかないので、急遽、「見菓子」として初座の床に飾りました。梅ということで天神さんにちなみ明治14年に一指斎が北野天満宮で初めて献茶を奉仕した時に用いられた撤下の土器に盛りました。...
木津宗詮6月17日1 分5日目連回茶事5日目を無事に終えました。今日は昨日と打って変わって快晴でした。当初とても暑くなるのを心配しました。ところがそれほど暑くならず、青楓を吹く爽やかな風が窓から入り本当に助かりました。まさに五月晴れの1日でした。
木津宗詮6月17日1 分4日目還暦自祝連回茶事4日目です。前回は炉でしたが、今日は風炉です。初入の時にほんの少し雨が降りましたが、そのあとはなんとかもちました。雲のおかげで気温もそんなに高くならず助かりました。梅雨時の茶事は本当にヒヤヒヤものです。
木津宗詮6月1日3 分徐煕の鷺絵同じく卜翠会総会、並びに研修会の床に掛けた土佐光孚(みつざね)による徐煕(じよき)の鷺絵写しです。今回の研修会は北野天満宮と豊臣秀吉が催した北野大茶湯がテーマでした。北野大茶湯で奈良の松屋が石鳥居脇の茶席で徐煕の鷺絵と松屋肩衝、存星(ぞんせい)の長盆の「松屋三名物」を持ち出...
木津宗詮5月30日2 分卜翠会総会並びに研修会社中の会である卜翠会の総会並びに研修会が5月28日に京都北野天満宮と天喜で行われました。 北野天満宮は古くから朝野の尊崇を集める菅原道真公をご祭神とする京都の古社です。また、今日一般に行われている大寄茶会の発祥である北野大茶湯が催された地でもあります。...
木津宗詮5月30日1 分5月28日 卜翠会総会の床中央に先々代柳斎宗詮の「卜翠」、向かって右に土佐光孚(みつざね)による徐煕(じよき)の鷺絵写し、左に大徳寺大徹宗斗の松本肩衝茶入の画賛です。 松本肩衝茶入之図 古田宗屋居士 (図) 此景ヲ賞 小堀宗甫居士 (図) 此景ヲ賞 千利休居士 (図) 此景ヲ賞...
木津宗詮4月24日1 分四天王寺献茶本日4月22日は聖徳太子の命日です。大阪四天王寺で最も重要、かつ大規模な法要聖霊会が営まれます。聖霊会は1400年にわたる歴史を持ち、式衆と楽人により聖徳太子像と仏舎利が境内の六時堂に渡御、安置され、天上に咲く曼殊沙華を模した真っ赤な紙の花が飾られた六時堂前の石舞台(重要文...
木津宗詮2022年10月3日1 分堪庵茶会有名作家・やきもの販売店等の協力のもと設立された「五条坂・茶わん坂ネットワーク」の主催になるイベントの一環である「堪庵茶会」のお手伝いを今年もさせていただきます。 日程は11月3日(木)、場所は京都国立博物館茶室「堪庵」です。「五条坂・茶わん坂ネットワーク」のメンバーの作品...
木津宗詮2022年9月11日3 分令和4年 昨夢会9月10日(土)、大徳寺塔頭黄梅院で恒例の昨夢会が開催されました。 初代宗詮は黄梅院14世大綱和尚に参禅し「松斎」の号を授けられ、和尚の『空華室日記』にその交誼之深かったことが各所に認められています。 昨夢会はそうした二人の縁を大切にし、新たにご参会の皆様と共にご縁を結んで...
木津宗詮2022年9月11日1 分NHK文化センター青山教室で開講10月より「京の雅と侘び・さび―茶の湯、年中行事、ものづくりを通じて」と題してNHK文化センター青山教室で開講します。 京都は千年余にわたり、天皇を中心に貴族が「雅」という世界を形成してきました。さらに禅の影響を受け、「幽玄」「侘び」などの町衆の美意識までをも複合的に育み、...
木津宗詮2022年8月28日1 分よみうりカルチャー荻窪開講京の雅と侘び・さび―茶の湯、年中行事、ものづくりを通じて 京都は千年余にわたり、天皇を中心に貴族が雅という世界を形成し、さらに禅の影響を受け、幽玄、侘びなどの町衆の美意識までをも複合的に育み、発信してきました。それらにより、衣食住全般がより洗練されて現在に至ります。その一つ...
木津宗詮2022年8月13日2 分七夕茶会7月23・24両日にわたり熊本市寿心亭におきまして七夕茶会の担当をしました。折からの連日にわたる猛暑に加え、新型コロナの感染者の増加の中の茶会となりました。当日は衛生面に十分に注意し、密にならないように一席の人数も制限し、換気も十分に施して行われました。 七夕茶会 会 記...