いよいよ明日5月1日から茶室のしつらえも炉から風炉に改まります。爽やかな風の吹くいわゆる初風炉の好季を迎えます。
わが家も炉の灰を揚げ、炉畳から丸畳に改めました。去年の暮れに畳の表替えをし、丸畳はそのまま4ヶ月仕舞われていたので他の畳と一枚だけが色が異なるのがなんとなく面白く感じます。炭の臭いを消すために火床に焚かれる香も練香から香木に改められ、炭の大きさも毎年のことながら風炉用はちょっとびっくりするくらい小さく感じます。柄杓も釜に合わせて合が小さくなり柄も細くなり、切り止めの削ぎ方も逆になります。菓子器も漆器から焼物になるなど、道具も風炉用に改められ、毎年のこととはいえこの時期になるとまったく新しい気分に浸ることができる茶の湯の楽しみでもあります。
建仁寺管長小堀泰巌老師の色紙「日々新(ひびあらた)」です。心を新たにして、1日1日を大切に生き、そして昨日よりは今日、今日よりは明日と向上していきたいものです。
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