茶・チャ・テー・カメリアシネシンス

更新日:2019年11月6日

 チャの木はツバキ科ツバキ属の常緑樹です。学名はカメリアシネシンス( Camellia sinensis)。原産地はインド・ベトナム・中国西南部とされていますが詳細は不明です。「シネシンス」はラテン語で中国産という意味です。なお、「カメリア」とはツバキの木を最初にヨーロッパにもたらしたイエズス会の宣教師、ゲオルグ・ジョセフ・カメルの名前にちなむそうです。


谷文晁画 茶の花図


中国の喫茶史

 紀元前59年に(前漢)王褒の記した主人と下僕との間に交わされた契約書『僮約(どうやく)』に茶のこと記され、これが文献に現れる最古のものです。当初はキク科の苦菜(にがな)を意味する「荼(ト)」という文字が当てられていました。中唐の頃になり「茶」という文字が生れました。陸羽(りくう)が著した当時の茶の知識を網羅した『茶経』には、「茶(ちゃ)」・「檟(か)」・「蔎(せつ)」・「茗(めい)」・「荈(せん)」の5種があげられています。



『茶経』 ウイキペディアより


 「興於唐朝、盛在宋朝(唐代から普及しはじめ、宋代でさらに盛んになる)」という言葉があります。唐代は主に「団茶(餅茶)」という固形茶が用いられていました。団茶を表面が赤くなるまで火で炙り、薬研で粉末にして器に入れ、熱湯を注ぎ葱や生姜、蜜柑の皮をなどを入れて飲むという方法です。『茶経』にはこうしたものを入れて飲む茶はその真味がそこなわれるとして、少量の塩を加えると主張しています。なお、唐の建中3年(782)から茶税の徴収が始まったという記録が残されています。755年〜763年の「安史の乱」で空になった国庫を満たす為の措置で、10パーセントの茶税を茶商達にかけられました。その後、20パーセントまで上がったという記録もあります。このことは人が生きていくのに欠かすことのできない塩同様、喫茶が人々の間に普及していた証でもあります。