大津絵の雷公図です。南紀檜籠に夏椿と河原撫子を入れました。
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子どもの頃、夏にお腹を出していると大人たちに脅かされました。これは寒冷前線が通過後、急激に気温が下がることが多く、お腹を出していると冷えて下痢を起こしやすくなることから、それを戒めるために生まれた伝承とのことです。
雷から逃れる方法として、蚊帳に逃げ込み「桑原」と唱えるなどがあったとのこと。桑原は菅原道真の荘園で、道真は死後雷神となり、落雷をおこし被害を及ぼしましたが、桑原には雷が落ちなかったことによるそうです。
雷が太鼓を落として慌てて吊り上げようとしている絵で、どんな熟練した者でも失敗することがあるということを表しています。雷除けの護符とされました。
片方の角が折れ、猫のような顔。まことにユーモラスなタッチで描かれ、本来恐れられる雷がとても滑稽にみえます。
今のしっかりした子どもたちのおへそをこんな頼りない雷が取れるはずもなく、逆に子どもたちにおへそを取られてしまうことでしょう!
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