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石ひとつ

昨日は大徳寺塔頭黄梅院で大綱和尚と初代宗詮のご縁を継承し、またみなさんと繋ぐ趣旨の昨夢会を催しました。快晴の朝を迎えましたが、途中何度か時雨が降り、境内の紅葉がひとしお紅に色を染めてくれました。寄付に掛けた一指斎の画讃の発句です。


石ひとつ筆にも濡れて初時雨



絵は十徳を着た宗匠が正客で、次客と末客は裃を着用し腰に脇差をさした武士が描かれています。時雨が降っていて各自が露地笠をかざし下駄を履いて飛び石をすすんでいます。初時雨ということから炉開き、または口切の茶事に招かれたのでしょうか。よく見ると正客と次客の間の飛石があとから墨で書き加えられています。着賛された発句の「筆にも濡れて」がとても洒落ています。そしてこの「石ひとつ」がこの軸の命です。




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