• 木津宗詮

潮干狩

 日ごとに春の趣が増すこの季節、一年のうちでも最も潮の干満が激しくなり、海辺では浜が大きく広がり、人々が集い潮干狩りが楽しまれます。むかしは京都の人は家族連れで遠く大阪の堺市浜寺あたりまで足を伸ばしたそうです。

 この時期、懐石料理の献立にもそれを反映させて、蛤やしじみ・赤貝などの貝類や、菜の花などの季節の食材が使われます。



波かけし袖こそかはれ海松貝に

磯辺河瀬の技ぞ知らる丶


 冷泉為村賛になる狩野伊川院「貝図」です。幾波をかけて潜り、貝を採る人々。時代も変わるが、みる貝を見るにつけ、海も川も漁師の技というものは相変わらないものだと知られるよ。余白を活かして浅蜊貝と蜆貝がさりげなく可愛く画かれています。


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