蔵屋敷
蔵屋敷は江戸時代に全国の大名が年貢米や領内の特産物を販売するために設置した倉庫兼邸第で、大阪中之島に小藩や大名以外のものも含めると600近くはあったとされています。
現リーガロイヤルホテルは高松藩の蔵屋敷のあったところです。幕末の武者小路千家10代家元以心斎は6歳で家督を相続し、初代木津松斎宗詮がその後見をしました。以心斎は未だ幼少ということで高松候の命により3年間大坂に逗留し、松斎について茶の湯の修行をすることになりました。そして高松藩の蔵屋敷内の長屋に移り、梶木町(現大阪倶楽部)の木津家に通いました。


また、戒律を重視し「正法律(真言律)」を提唱し、雲伝神道の開祖。能書家として著名な江戸時代後期の真言宗の慈雲尊者もこの高松藩蔵屋敷内で誕生しています。ちなみに慈雲尊者の墨跡は大好きなものの一つです。
墨跡は慈雲尊者の「雲門云日々是好日」です。
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