• 木津宗詮

箴言

最終更新: 2019年9月16日

 箴言とは戒めや教訓の意味を持つ語です。


珠光曰、茶道之為徳原 禅、守儉以不足為足、莫 好美麗、交不以信則非 茶友、務内莫飾外、戯言 者心発狂、非實儀莫言 業莫離心身、行住坐臥、 不動本分為寳矣      八十一翁大綱書(印)


珠光曰(いわ)く、茶道の徳為(た)るや禅を(もと)原となす、倹を守るに足らざるを以(も)って足と為す(不足を以って足るとなす)、美麗を好むこと莫(な)かれ、交わるに信を以ってせずんば則ち茶友に非ず、内に務むるに外を飾ること莫かれ、戯れに言うは心狂(きょう)に発す、実儀に非ざれば言うこと莫れ、業は心身を離れること莫かれ、行住坐臥、本分を動ぜざるを宝となす。


 大綱宗彦筆になるわび茶の開山村田珠光の茶道箴言です。大意は、茶道は禅を根幹におき、「倹」すなわち足らざるをもって足るという心でなければならない。美しくあでやかなものばかり好んではいけない。人と交わるにはまことの心でいつも誠実でなければならない。心を修め外見を飾てはいけない。戯れ言を言うのは心がおかしくなっているからで、本当のことでなければ言ってはいけない。本分である仕事はどんな時でも心身から離れてはいけない。行住坐臥、日々のすべての行いというものは、持って生まれた本分を常に不動のものとしすることが何よりの宝なのである。

 珠光の言葉のように書かれていますが、のちの人が珠光に託して作った文章のようです。いずれにしろ茶道に限らずあらゆることに通じる内容です。何事もこのようにありたいものです。



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