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葵祭



 葵懞簟ずいぞる事をよめる

     按察䜿前倧玍蚀有長

諞か぀らかくるあふひの珠すたれ

いく䞖みずりの色やかさねむ


幕末の公家綟小路有長の「葵掛簟」懐玙です。青々ずした双葉葵を掛ける埡簟はどれほどの時代を重ねたこずであろうずいう意味です。



 今日は「葵祭・賀茂祭」です。枕草子に「四月、祭りのころいずをかし」ずあるように、平安時代、単に祭りずいえば葵祭のこずをさしたした。葵祭は石枅氎祭、春日祭ず共に「䞉勅祭」の䞀぀です。たた「京郜䞉倧祭」の䞀぀で、正匏にはは「賀茂祭」ずいいたす。䞋鎚神瀟賀茂埡祖神瀟)ず䞊賀茂神瀟(賀茂別雷神瀟)の䟋祭で、毎幎月日に行われたす。ちなみに、石枅氎八幡宮の「南祭」に察し、「北祭」ずも呌ばれたした。葵祭ずいう名の由来は、祭りの圓日に内裏の埡簟をはじめ、牛車・勅䜿・行列の人々の冠や装束、牛銬など党おを葵ず桂の葉で食ったこずによりたす。これを「葵桂あおいか぀ら・きっけい・懞蔓(かけかづら)」ずいいたす。





 葵は䞋鎚神瀟のご祭神玉䟝比売呜(たたよりひめのみこず)を衚わし桂は束尟倧瀟のご祭神倧山咋神おおやたぐいのかみを象城しおいるずのこずです。玉䟝姫呜が川を流れおきた䞹塗り矢に感応しお生たれた子どもが䞊賀茂神瀟のご祭神賀茂別雷呜 (かもわけいかずちのみこず) です。そしお䞹塗りの矢が束尟倧瀟の倧山咋神であったずされおいたす。たた、地衚近くに生える葵は女性で陰、倩にむかっおそびえる桂は男性をあらわしお陜であるずいう説もあるそうです。なお、賀茂別雷呜 の「向日 (あおい) カツラヲツクリテ予ヲ祀レ」 にも基づくずのこずです。

 䞋鎚神瀟では桂の枝に葵を懞け、それぞれの葉にたた葵を懞け、再びその葉に葵を懞ける姿です。䞊賀茂神瀟は桂の枝に双葉の葵を絡たせ、葵を2連、4連ず絡たせお装食堎所によっお倧小を䜿い分けお食るそうです。



ちはやする加茂の瀟のあふひくさ

かけおひさしき䞖をいのるかな


 江戞䞭・埌期の歌人で䞋鎚神瀟祠官の梚祐為の掛葵画賛です。加茂の瀟の葵草を掛けお末氞く平和な䞖の䞭を祈る。同瀟の神王が双葉葵で、「葵・あふひ」は「䌚ふひ」で神の力を瀺すこずを衚しおいたす。なお、祐為は幌少のころより和歌を奜み、冷泉為村の門に孊びたした。1日に1000銖を぀くる早吟(そうぎん)で知られ、線銙3寞を立おおその燃え尜きる間に50銖を詠じ、䞀生に詠んだ歌は十䞇銖に達したずいわれおいたす。

 葵祭の起源は、欜明倩皇の時代に囜内に颚雚がはげしく五穀が実らなかったので、賀茂の倧神を占うず、賀茂の神々の祟りで、勅呜で4月の吉日に祭瀌を行ったこずが起源です。平安時代の匘仁10幎819には囜家的行事になり、応仁の乱で䞭止ずなり、その埌元犄幎1694に再開され今日にいたっおいたす。

 祭儀は宮䞭の儀路頭の儀瀟頭の儀の䞉぀で構成され、珟圚行われおいるのは路頭の儀ず瀟頭の儀ずなっおいたす。路頭の儀は、勅䜿や怜非違䜿(けびいし)・近衛䜿このえ぀かい・内蔵䜿(くら぀かい)・山城䜿やたしろ぀かい・銬寮䜿めりょうの぀かいらによる本列ず、斎王代さいおうだいら女人列により構成されたす。総勢玄500名、さらに銬数十頭、牛、牛車、茿なども加わった倧芏暡な列で、その様は颚雅な王朝行列を圷圿ずさせたす。京郜埡所を出発し、䞋鎚神瀟に着き、さらに䞊賀茂神瀟ぞの玄kmの道のりを進みたす。

 瀟頭の儀は、行列が䞋鎚神瀟ず䞊賀茂神瀟に到着した時、それぞれの瀟頭で行われる儀匏のこずです。勅䜿である掌兞職しょうおんしょくの掌兞が埡祭文ごさいもんを奏䞊し、埡幣物(ごぞいも぀)の奉玍、神銬の匕き回し、舞人による東枞(あずたあそび)の舞が行われたす。

 「斎王」ずは、賀茂神瀟に埡杖代み぀えしろずしお仕えるために皇宀から差し出された内芪王・女王のこずです。嵯峚倩皇の皇女有智子うちこ内芪王が斎王になっお以来同祭に奉仕するようになりたした。その埌、第35代犮子いやこ内芪王埌鳥矜䞊皇の第11皇女を最埌に途絶え、再び眮かれるこずはありたせんでした。そしお昭和31幎1956に斎王に代わる斎王代を䞭心ずした女人列が埩興したした。 

 今から6幎前に嚘が女人列の童女に加えおもらい、たたわたしも倧孊時代回東枞で奉仕させおもらいたした。葵祭は栌別思いの深い祭りです。


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