木津宗詮3 日前3 分向春氷封水面聞無浪 丙子初秋抄書菅家詩句愈好斎(花押) 氷は水面を封(ほう)じて 聞くに浪なし 愈好斎一行「氷封水面聞無浪」です。丙子は昭和11年で10月8日から5日間にわたり北野大茶湯の350周年を記念して「昭和北野大茶湯」が開かれました。この軸はその記念に認められたものです...
木津宗詮5 日前2 分福内鬼外武者小路千家七代直斎大横物「鬼外福内(福は内鬼は外)」です。 福内鬼外 官休庵 宗守(花押) 今日は吉田の自宅望鴨舎で恒例の節分釜を催します。「東の吉田、西の壬生寺」と呼ばれ、京都で最も節分のにぎやかな吉田神社に参詣がてら、毎年、社中知人にお立寄りいただき、お茶一服と年越そ...
木津宗詮5 日前1 分1月31日 稽古場の床今年最初の春日大社の稽古。床は8代家元一啜斎一行「丹頂千年鶴」。綰柳に白玉椿と曙椿を青竹尺八に入れました。例年初稽古では、新年を寿ぐ濃茶を点て、神職と巫女に差し上げました。極寒にも関わらず青々した枝に新芽をたたえる柳の生命力にあやかり、一年を健やかに過ごし稽古ができることに...
木津宗詮1月25日2 分初天神1月25日は天神さんの縁日初天神です。天神さんは平安時代の著名な政治家であり大学者菅原道真のことです。道真は政敵藤原時平の讒言にあい九州太宰府に流されます。そして非業の死を遂げ、雷神となり都に落雷などの災害をおこしその恨みをはらします。当時の人々は道真の祟りと信じ、時の朝廷...
木津宗詮1月21日5 分相撲大相撲初場所が1月8日から両国国技館で行われています。1月22日が千秋楽です。 相撲とはまわし一枚の姿で、何の武器も持たず素手で土俵上の力士が相手を倒し合いをし、土俵外に出し合って勝敗を競うわが国の伝統的な格闘技である「国技」です。相撲の語源は「争い」「抵抗」などを意味する...
木津宗詮1月17日1 分日蔭の蔓(ひかげのかずら)杉林の地表をはいまわり、所々から根を出し、茎を地上に固定して、スギゴケのような細長いブラシのような姿をしています。 とても丈夫な茎で、天岩戸(あめのいわと)で天宇受売命(あめのうずめのみこと)が神楽を舞った時に襷(たすき)に日蔭の蔓を用いました。...
木津宗詮1月5日1 分大黒さん大黒さんはインドの神さん大黒天です。それに対して大国主命は日本の神さんです。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』等によると、「大国」は「ダイコク」と音が通じ、大黒天と習合して民間信仰に浸透したそうです。そもそも大黒天は破壊と豊穣の神として信仰され、のちに豊...
木津宗詮1月4日2 分鶴古くから中国では丹頂が親しまれ愛されてきた経緯があることから、かって国鳥に選定しようとしましたが、丹頂の学名、英名ともに「日本の鶴」を意味することから、そのため「中国の国鳥としてはふさわしくない」という批判が相次ぎ、政府もこれを受けて決定をためらっているそうです。また同じく...
木津宗詮1月3日2 分門松古来、正月には家々に訪れる年神様(としがみさま)をお迎えしてお祀りしてきました。年神様とは豊作や家内の安全を守る神様であるとともにご先祖様でもあります。ちなみにその年神様が新しい魂を与えてくれて新年とともに魂も新しく更新されます。これがお年玉の淵源です。...
木津宗詮2022年12月17日2 分春日若宮おん祭雲月画面箱持(めんばこもち)図です。雲月なる絵師の詳細は不明です。 能楽「翁」の御神体である面を納める箱を捧げ持つ役を「面箱持ち」といいます。 翁には、演劇としてのストーリーはなく、古来「能にして能に非ず」といわれ、天下泰平・五穀豊穣を祈願する神事ともいうべき儀式芸能です。...