木津宗詮2023年11月7日1 分門を開けば落葉多し雨を聴いて寒更尽き 門を開けば落葉多し 『全唐詩』の無可上人の「秋に従兄の賈島に寄す」の句の一節です。 秋深くに粗末な家に閑居して、寒さが増していき侘しい思いが募る秋の夜長。パラパラと屋根に当たる時雨の音が聴こえます。その音をききつついつのまにか寝入ってしまいました。翌朝、...
木津宗詮2023年11月6日1 分白山6年前に石川県白山市の白山比咩神社にご挨拶にうかがいました。その奥宮が石川、福井、岐阜の3県にわたり高くそびえる白山の山頂に祀られています。白山は古くから霊山信仰の聖地として今日に至っています。養老元年(717)に初めて白山に登拝した僧泰澄は、翌年山頂に奥宮を建立しました。...
木津宗詮2023年11月4日1 分11月4日 稽古場の床東京の稽古場の炉開きです。床は大徳寺大綱和尚筆一行「めでたくかしく」を掛け、前に北野天満宮献茶道具の茶壷の控えを飾りました。床柱に竹一重切花入に西王母椿と照葉。 明治14年に武者小路千家11代家元一指斎が北野天満宮で初めて献茶を奉仕しました。その際に大阪の社中で木津家2代得...