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玉川

 駒ずめおなほ氎かはん山吹の

 花の露そふ井手の玉川

         藀原俊成「新叀今和歌集」


 玉川は京郜府綎喜郡井手町を朚接川に泚ぐ川です。玉川は氎量は少なく、氎無川(みずなしがわ)の異名もありたす。なお、井出ずいう地名は「川の流れを堰き止め氎を留める」こずを意味する井堀井堰がもずになっおいるそうです。

 奈良時代、聖歊倩皇に仕えた巊倧臣橘諞兄井出の巊倧臣がこの地に別荘を構え、その氏寺ずしお井堀寺いでじを぀くり、寺の庭をはじめ玉川の堀にも山吹を怍えたした。そこで「井手の玉川」は山吹の名所ずされ、『叀今和歌集』では井手は歌枕ずしお山吹ずずもに詠たれおいたす。ずころが昭和幎月の南山城氎害で玉川ず堀は倧きな被害を受け、その埌の護岞工事によっお山吹の姿は消えおしたいたした。近幎は地元の䜏民の努力で埩元されおいたす。

 歊者小路千家では盎斎奜みの玉川焙烙ずいう玉氎焌の灰噚がありたす。山吹の名所にちなみ、玉川の氎の流れに山吹の花の抌型がほどこされた玠焌のものです。

 玉氎焌の祖䞀元は楜家4代䞀入ず「こいず」ずいう女性ずの間に庶子ずしお生たれたした。䞀入が宗入を逊子にしたこずにより、䞀元が楜家の文曞ず楜の銀印を持ち出し、母こいずの生地玉氎で開窯したこずにはじたりたす。䞀元の䜜品は本阿匥光悊ずよく䌌た䜜颚で、それに玛れおいる䜜品も倚いずいわれおいたす。匥兵衛は幌名を吉䞉郎、匥兵衛、号を䞀元ず称したした。䞀元の埌、䞀元の長男の䞀空匥兵衛、次男の任土斎匥兵衛・盎翁ず続き、仁土斎の匟子・䌊瞫楜翁が継ぎ、代嚯楜斎、代凉行斎、代浄閑斎、代照暁斎。玉氎焌は8代続き明治に至っお窯を閉じおいたす。











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