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宗旦・一翁忌

平成15年(2003)5月に「智照山慧光寺過去帳」と「智照山墓所石碑配当之図」、「一翁室真浄妙守」等の墓石を発見しました。これらの資料からそれまで一翁の没年が延宝3年(1675)12月19日で、83歳で没したとされていたのが、延宝4年(1676)に72歳で没していたことが判明しました。また、それまで不明であった一翁と兄宗拙の実母で宗旦の前妻が「寿松院日安妙宗」であったこともわかりました。他にも一翁の義父道寿(吉岡与三右衛門)、義母妙寿や一翁の他の子供たちの墓石も見つけることができ、これらを流儀機関誌『起風』に発表し、平成25年(2013)10月に私が7代宗詮襲名記念として『千一翁宗守 宗旦の子に生まれて』を宮帯出版社から上梓しました。そしてこの本が評価されて三徳庵から「茶道学術奨励賞」をいただきました。

武者小路千家6代真伯の「茶湯的伝」です。珠光からはじまり、紹鷗、利休、少庵、宗旦、一翁、文叔、そして真伯までの珠光から的々相承してきた武者小路千家の茶の湯の道統が記されています。そしてこの軸のは他の的伝とは異なり、それぞれの宗匠の姿が描かれたまことに珍しいものとなっています。一番上で膝を抱えているのが珠光で、左上を仰いでいるのが紹鷗、その左が利休、右端で丸くなっているのが少庵、その左が宗旦、一段下の右側が一翁、その左が文叔です。

宗旦は万治元年(1658年)12月19日に81歳、一翁は延宝4年(1676)に72歳で没しています。今日は宗旦・一翁の祥月命日です。

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