木津宗詮1月20日2 分大寒大津絵「鬼の寒念仏」です。 大津絵は名もない市井の絵師が画いた絵です。この「鬼の寒念仏」は、慈悲ある姿とは裏腹な偽善者を衣をまとった鬼を通して諷刺したものだそうです。鬼は人の心の内にあるということで、描かれた鬼の角は、仏教で克服すべきものとされる最も根本的な三つの煩悩、すな...
木津宗詮1月5日1 分大黒さん大黒さんはインドの神さん大黒天です。それに対して大国主命は日本の神さんです。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』等によると、「大国」は「ダイコク」と音が通じ、大黒天と習合して民間信仰に浸透したそうです。そもそも大黒天は破壊と豊穣の神として信仰され、のちに豊...
木津宗詮2022年11月28日1 分唐楓東福寺は京都でも有数の紅葉の名所として有名です。山内の渓谷・洗玉澗(せんぎょくかん)を中心に約2000本が植えられているそうです。その中に十数本だけ御開山である聖一国師(しょういちこくし)・円爾弁円(えんにべんえん)が宋(中国)から種を持ち帰って育てたとされる唐楓の子孫があ...
木津宗詮2022年9月19日3 分魚籃観音(ぎょらんかんのん)観音の三十三身の一つ。岡山市少林寺の境内に祀られた巨大な石像です。 中国唐代、若者たちが競って求婚した美しい魚売りの女がいました。結婚の条件として『観音経』と『金剛経』・『法華経』の暗唱できる男と結婚するとしました。そして馬という青年に嫁ぐことになりましたが、結婚式に臨んで...
木津宗詮2022年9月17日1 分勤息東山のあるお寺の勝手口の表札。 勤息とは沙門(しゃもん・サンスクリット語のśramaṇa, シュラマナ)のことだそうです。仏教の男性修行者を指す語で、いわゆる出家僧のことです。語源はサンスクリット語で功労・努力を意味する sram と、息心・静まるを意味する sam...
木津宗詮2022年8月23日2 分六斎念仏京福電鉄で町柳駅の近くに干菜山(ほしなざん)斎教院安養殿光福寺という浄土宗の寺院があります。別名「ほしな寺」と呼ばれています。 鎌倉時代の寛元年間(1243~47年)に道空が長岡京市の西山安養谷(あんようがたに)に斎教院という寺を建立したのが起りと伝えられています。安土桃山...
木津宗詮2022年8月15日2 分阿弥陀如来冷泉為村(澄覚)の「念仏往生」の短冊です。 念仏往生 弥陀佛導引しるへ一すちに まよはさりとの誓たのもし 澄覚 阿弥陀如来のお導きを一筋に信じれば、迷わず極楽往生できるという如来の誓いが頼もしい。 阿弥陀如来は、梵名「アミターバ」といい、それを「阿弥陀」と音写し、「阿弥陀仏...