木津宗詮2月25日2 分梅花祭2月25日は菅原道真公の祥月命日で、京都北野天満宮では御祭神をなだめる祭典である梅花祭が行われます。この祭典では、「梅花御供(ばいかのごく)」と呼ばれる四斗の米を蒸し「大飯(おおばん)と小飯(こばん)」・梅の小枝を使った「紙立(こうだて)」が、この日だけ特別に御神前が供えら...
木津宗詮2月14日2 分バレンタインデー江戸時代中期の公家で関白、太政大臣等を歴任した近衛内前(うちさき)の短冊「寄関恋(せきのこいによせる)」です。 寄関恋 月日のみつれなくみえてうき中に なをもへたつる逢坂のせき 内前 この短冊は組題といって五十首・百首・千首の歌を詠むとき、五十題・百題・千題の題を集めてひと...
木津宗詮2月13日8 分マレー式住宅今から9年前、8世紀にスルタンが移り住み、マレーシアのベラ州の州都として発展してきたクアラ・カンサーを訪れました。マレーシアで最も美しいモスクといわれるウブディア・モスクがあり、伝統的なマレー文化が色濃く残されている街です。...
木津宗詮2月11日5 分神武天皇今日は建国記念の日です。戦前は四大節のひとつである紀元節で、『日本書紀』が神武天皇が橿原宮で即位した日として定めた祭日です。『日本書紀』の卷第三・神武紀に、 辛酉年春正月 庚辰朔 天皇即帝位於橿原宮 とあります。「辛酉(かのととり)年春正月、庚辰(かのえたつ)朔(ついたち)...
木津宗詮2月4日1 分春立つ江戸時代中期の公卿風早實積(かざはやさねつみ)筆「後光明天皇発句写」です。例年、立春の日に床に掛ける軸です。 月の秋花の春たつあしたかな 壬申元日書(印) 今日は二十四節気ののひとつ「立春」です。『暦便覧』には「春の気立つを以って也」と記されていて春のはじめの日です。立春は...
木津宗詮2月2日2 分福内鬼外武者小路千家七代直斎大横物「鬼外福内(福は内鬼は外)」です。 福内鬼外 官休庵 宗守(花押) 今日は吉田の自宅望鴨舎で恒例の節分釜を催します。「東の吉田、西の壬生寺」と呼ばれ、京都で最も節分のにぎやかな吉田神社に参詣がてら、毎年、社中知人にお立寄りいただき、お茶一服と年越そ...
木津宗詮1月23日1 分ナンコウキクノ朝ドラの「おちょやん」のモデルとなった浪花千恵子の本名は南口 キクノでした。戦後の日本映画界を代表する名脇役の女優で、ちょっとアクの強い役から、上品なおばさんまで幅広い役柄を大阪弁を使いこなして演じていました。子どものころの記憶にかすかに残り、今も映画等で見かけると本当に美...
木津宗詮1月21日5 分相撲大相撲初場所が1月8日から両国国技館で行われています。1月22日が千秋楽です。 相撲とはまわし一枚の姿で、何の武器も持たず素手で土俵上の力士が相手を倒し合いをし、土俵外に出し合って勝敗を競うわが国の伝統的な格闘技である「国技」です。相撲の語源は「争い」「抵抗」などを意味する...
木津宗詮1月20日2 分大寒大津絵「鬼の寒念仏」です。 大津絵は名もない市井の絵師が画いた絵です。この「鬼の寒念仏」は、慈悲ある姿とは裏腹な偽善者を衣をまとった鬼を通して諷刺したものだそうです。鬼は人の心の内にあるということで、描かれた鬼の角は、仏教で克服すべきものとされる最も根本的な三つの煩悩、すな...
木津宗詮1月15日1 分小豆粥1月15日は小正月です。元旦から小正月まで年神や祖霊が訪れて滞在するとされています。注連縄や門松もこの日までです。 かつて元服の儀を小正月に行っていたということから、1月15日は国民の祝日「成人の日」としていましたが、平成12年から1月第2月曜日に変更されています。...
木津宗詮1月11日1 分一陽来復冬至が過ぎて「一陽来復」、1日1日陽が長くなっていきます。毎年この時期、私は陽が沈む頃の山際がとても美しく感じられて大好きです。そしてなにより春に向かって気分が徐々に高揚していくのを実感します。 新型コロナが再び猛威を震い始めましたが、まさに「一陽来復」、一日も早く治ってほ...
木津宗詮1月5日1 分大黒さん大黒さんはインドの神さん大黒天です。それに対して大国主命は日本の神さんです。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』等によると、「大国」は「ダイコク」と音が通じ、大黒天と習合して民間信仰に浸透したそうです。そもそも大黒天は破壊と豊穣の神として信仰され、のちに豊...
木津宗詮1月5日2 分都祝言上 通理 御會始 都祝言 〵 君を祝ふ都の春にうつる日の なかき世かけてさしも仰かむ 仕ふへきいはふ心もせきたてゝ かすむやはなの都路の春 江戸後期の公家久世通理(みちあや)の御会始(ごかいはじめ)の詠草です。 御会始とは今日の宮中歌会始めの儀のことです。あらかじめ暮れに題...
木津宗詮1月4日2 分鶴古くから中国では丹頂が親しまれ愛されてきた経緯があることから、かって国鳥に選定しようとしましたが、丹頂の学名、英名ともに「日本の鶴」を意味することから、そのため「中国の国鳥としてはふさわしくない」という批判が相次ぎ、政府もこれを受けて決定をためらっているそうです。また同じく...
木津宗詮1月3日2 分門松古来、正月には家々に訪れる年神様(としがみさま)をお迎えしてお祀りしてきました。年神様とは豊作や家内の安全を守る神様であるとともにご先祖様でもあります。ちなみにその年神様が新しい魂を与えてくれて新年とともに魂も新しく更新されます。これがお年玉の淵源です。...
木津宗詮2022年12月30日2 分年の瀬の風景昔の年の瀬こんな風景は、餅つきも大掃除も大人も子どもま家族総出でやってました。そしておせちはその家の主婦が棒タラを水で戻したり、黒豆を炊いたり、ごまめを作ったり、数日前から取り掛かっていました。 そうした光景も今となっては懐かしいものとなりました。核家族化で小さな単位になり...
木津宗詮2022年10月31日1 分鶺鴒(セキレイ)鶺鴒は、主に水辺の近くに住み、小さな体と長い尾が特徴の可愛らしい鳥で、長い尾を上下に振る習性があります。そこで「イワタタキ」とか、「イシタタキ」、「ニワタタキ」などとも呼ばれます。また、「嫁教鳥(トツギオシエドリ)」、「恋教鳥(コイオシエドリ)」といった異名もあります。...
木津宗詮2022年9月25日1 分元祖粉末クレンザー昭和8年創業以来、元祖粉末クレンザー。天然の火山灰から採取される「白土」を100%使用しているそうです。白土とは、約700〜400万年前の地層から採取した天然のガラス質凝灰岩で比較的硬い粒子を 粉砕して大きな粒子と小さな粒子をバランス良く配合しているそうです。
木津宗詮2022年8月23日2 分六斎念仏京福電鉄で町柳駅の近くに干菜山(ほしなざん)斎教院安養殿光福寺という浄土宗の寺院があります。別名「ほしな寺」と呼ばれています。 鎌倉時代の寛元年間(1243~47年)に道空が長岡京市の西山安養谷(あんようがたに)に斎教院という寺を建立したのが起りと伝えられています。安土桃山...
木津宗詮2022年8月7日2 分いかけ屋落語に「いかけ屋」という演目があります。道端で壊れた鍋、釜などの鋳物を修理するいかけ屋のおっさんを、悪童たちがからかうやりとり描いた噺です。 子供の頃に蝙蝠傘の修繕と鋳掛をする人が定期的に来てました。もうそんな職人はいなくなりました。懐かしい思い出です。...