木津宗詮2023年8月3日2 分夏の月江戸時代後期の公家芝山持豊(もちとよ)の短冊「夏月」です。 夏月 寝て明かす人やなからん夏の夜は 涼しき月の影に浮かれて 夏の夜を寝て明かす人なんかいないでしょう。涼しい月の光に心も浮かれるから。 通常、和歌では単に「月」という題は秋の月のことです。他の季節の月は「夏月」と...
木津宗詮2023年7月6日1 分7月6日 稽古場の床2夜の稽古の床は、飛鳥井雅威賛になる土佐光貞の梶鞠図を掛けました。極彩色の色絵ということで、花は書院に飾り、菖蒲と萩・紫陽花・矢筈薄を時代の置籠に入れました。 幾千世の秋も かはらし 天河 こよひ あふせの 庭の梶鞠 雅威...
木津宗詮2023年7月6日1 分7月6日 稽古場の床1お昼の稽古の床は、江戸時代前期の江戸幕府御用絵師狩野常信の牽牛織女図です。 狩野尚信の子で木挽町狩野家2代目。はじめ父尚信に画を学び、父没後は狩野探幽に師事したとされています。江戸城や禁裏なの障壁画制作に参加し、紫宸殿の「賢聖障子」わ描き、幕府が朝鮮国王や琉球国中山王に贈っ...