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執筆者の写真木津宗詮

山童隔竹敲茶臼

南宗寺吹毛軒老師の一行「山童隔竹敲茶臼(さんどうたけをへだててさきゆうをたたく)」です。出典は中唐の詩人王維の詩です。山に住む子供が、竹藪の向こう側で茶臼を搗(つ)いている音だけが聞こえてくる、そのような光景を詠んだ句です。

唐の時代の茶は、保存と運搬に都合が良いように、蒸した茶葉を臼で搗いて固めて作られる固形茶、いわゆる「餅茶(団茶)」でした。飲む時にそれを砕いて臼や薬研で粉末にし、塩を加え、肉桂や生姜などの香草を混ぜて香り付けして飲まれました。

私が主催している茶の湯と日本の伝統文化についての勉強会「敲茶会」の命名を吹毛軒老師がしてくださいました。その時にいただいた墨蹟です。



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