桃栗三年柿八年

 桃栗三年柿八年以年

    紫野孤蓬一渓(印)


 今日は本年の稽古仕舞・納会でした。一年の最後の稽古は大体12月の20日過ぎになります。そしてもっとも日の短い「冬至」は例年ほぼ22日で、翌日から一日一日昼間が長くなっていきます。そこで一陽来復と、一年間稽古を無事に終えたことを寿ぎ、わが家では汁粉を菓子としてみなで祝います。そして床には「無事」や「無事是貴人」の軸を掛けます。本年は大徳寺211世で、一翁宗守の参禅の師である玉舟宗璠の弟子である一渓宗什の「桃栗三年柿八年以年」を掛けました。桃栗三年柿八年は、どのようなことでも成し遂げるためには時間がかかるという意味です。一人前になるとか、何かを達成するには努力が必要であり、それなりの年月がかかるということです。

 何事も無事に終えることは本当にめでたいことです。ただしそこで終わってしまいたくない。道を極めることは到底不可能でも、少しでも近づくことができるように時間をかけて努めていきたい。いつかそれらしくなりたいと私は切望しています。だから焦らず時間をかけて、その時がやってくるように地道にがんばります。だから終わるのでなく、来たる年も継続したいとの思いで今年の納会用いました。

 本年もみなさんありがとうございました!

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