北宋の時代、河南省開封市は東京開封府と呼ばれた古都でした。当時の街並みは黄河の氾濫によって地中に埋もれ、その上に明代の都市が出来上がり、現在の都市はその上にあり、全部で6層が積み重なっているそうです。これは黄河がたびたび氾濫したことによります。
開封の反映は北宋末期の翰林待詔であり、画家としても著名であった張択端の作品「清明上河図」にみることができます。清明のころ、都の東京開封府の内外の人士が行楽する殷賑の様を描いた絵巻物です。
午前中、「清明上河図」に描かれた街並みを再現したテーマパーク清明上河園を訪ねました。北宋時代の開封府が生き生きと再現されています。酒楼、店舗が軒をつらね、露天商や物売りなど庶民の暮らしを見ることができ、その喧騒さの中、絵巻物の中にタイムスリップしたのではないかと思ってしまう不思議な空間です。
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