窮すれば、すなわち変ず。 変ずれば、すなわち通ず。私の大好きな言葉です。出典は天文・地理・人事・物象を陰陽変化の原理によって説いた『易経(周易)』です。
行き詰まれば変わり、変わることにより何らかの道がおのずと開かれてくる。行き詰ってなにもしないのではいつまでたっても道は開けません。八方塞がりでも変わる努力をしなければなりません。
窮則
変
変則
通
為宗隆居士
碩應(花押)
宗詮を襲名する前の宗隆時代に南宗寺吹毛軒老師が揮毫してくださった扁額です。南宗寺は大阪の堺市にある臨済宗大徳寺派の寺で、利休さんが禅の修行をし、千家歴代の供養塔があり、茶の湯とは格別縁の深い寺です。老師とは大徳寺の雲水時分からのご縁で格別ご高配いただいています。この扁額は南宗寺の客殿建立の折の余材に書かれたものです。なんの役にもたたない木っ端を活かすという老師の思いが込められています。まさに変ずれば通ずです。
新型コロナウイルスの蔓延で政治・経済・そして私たちの生活に多大な影響を及ぼしています。私自身も各種茶会やイベントが中止・延期になり、また、稽古に来る方も減少しています。終焉したとしてもこれから負の遺産として長く影響を及ぼすことになります。一つ間違うと潰されてしまうやもしれません。本当に頭の痛いことです!
今までのあり方や考え方・やり方に固執している状態ではなにも生まれません!いつまでたっても生まれるべきものも生まれません!道も開かれない!これまでのものをもう一度よく見直す。改めて古きものやことを勉強する機会にします。それらを踏まえて、改めるべきところは果断に改め、より良くしていきます!
それにしても「変える」ことは本当に難しい問題です‼︎
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