亀は万年



 幕末の公卿で公武合体派として活動した近衛忠煕86歳の時の懐紙「池亀」です。


 池水に玉藻かつぎてゐる亀は

 さながら尾をも曳くかとぞ見る


この歌は背中に蓑をつけたたように見える「蓑亀」を詠んでいます。甲羅に藻がたくさん生えたり藻が尻尾のようになった亀は特に珍重され、長寿を象徴する縁起のよいものとされています。





 なお、蓑亀の蓑はマリモの近縁であるバシクラディア属の緑藻類の仲間が甲羅の上に着生してもだそうです。亀は暗い所で冬眠し、炎天下で甲羅干しをするうちに、他の藻類は耐え切れず脱落し、最後にバシクラディア属だけが生き残ることによるとのことです。