かはず
- 木津宗詮
- 4月9日
- 読了時間: 1分
花に鳴く鴬、水に住むかはづの声を聞けば、生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざりける。
『古今集』仮名序の一節です。
花に鳴く鴬、水に住む蛙の声を聞けば、この世に生きるすべてのもので歌を詠まないものなどいるだろうか?いるはずはない。という意味です。
鴬とともに、人の心を動かす鳴き声の代表的なものが蛙なのです。なお、一般的に和歌に詠まれる蛙は「河鹿(かじか)」が多いようです。
先日、伊勢に赴いた際、早朝の外宮の参拝をしました。勾玉池ではたくさんのかわづが歌を詠み神域に響きわたっていました。

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