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銀沙灘

 銀閣寺(慈照寺)境内には銀沙灘と向月台と呼ばれる白川砂の砂盛りがあります。

銀閣寺の東側の月待山に上る月を観賞するために作られたとか、月光を反射させて本堂を照らすためであるとかの説があります。銀沙灘の灘とは中国の西湖を表しているとされ、白川砂を波状に整形ひし、その奥には白砂を盛り上げたものが向月台です。

向月台はこの上に坐って東山に昇る月を待ったものともいわれています。銀沙灘も向月台ま「月」に関係するもののようで、これは私の単なる推測ですが、金閣は太陽、銀閣を月とイメージが込められているのではないかとおもっています。

 銀沙灘や向月台に使用されている砂は「白川砂」は京都特産の砂です。この白川砂は光りの反射率が高く間接照明の役割を果たしているとのことです。白川砂だけで固めることはできないので、山の土を混ぜて作り、最初は茶色でそれに見じがかかると茶色い山の土は粒子が細かいので下にしみていき、白川砂が表面に残りこのような姿になるそうです。

向月台の高さは元々はもっと低く、時代とともに高くなり、現在は銀沙灘では66cmくらい、向月台は180cmくらいの高さとのことです。

そして銀沙灘は週に一回手入れがなされているとのことです。


元和元年(1615)に銀閣寺再建の普請奉行を務めた宮城豊盛(みやぎとよもり)が本堂(方丈)を建立した時、銀閣前の池の砂をかき出して作ったのだそうです。なお、寛永16年(1639年)に豊盛の孫の豊嗣が祖父の修理・造営を父頼久の33回忌に行っています。


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