向春

更新日:2020年3月20日



 氷封水面聞無浪    丙子初秋抄書菅家詩句愈好斎(花押) 氷は水面を封(ほう)じて 聞くに浪なし                         愈好斎一行「氷封水面聞無浪」です。丙子は昭和11年で10月8日から5日間にわたり北野大茶湯の350周年を記念して「昭和北野大茶湯」が開かれました。この軸はその記念に認められたものです。この大茶会は28カ所に延べ102席が設けられ、全国から集まった参加者は、初日にはニ千数百人に及んだそうです。なお、北野大茶湯は、天正15年10月1日に豊臣秀吉が聚楽第の竣工を祝って開いた大茶会です。秀吉秘蔵の名物茶器が披露され、秀吉や千利休らが亭主をつとめ、公家や大名、堺や奈良、京の茶人だけでなく、「貴賎や貧富を問わず茶に興味のある者なら誰でも参加せよ」との趣旨のもと、1000人以上の参会者で賑わいました。