過日行われました京都御霊神社の天皇陛下御即位奉告祭で、この度の御大礼の奉祝行事で行われました披講です。私は講師を勤めさせていただきました。元号の「令和」にちなみ『万葉集』から四季の和歌五首でした。 このようなまことにおめでたい行事にご奉仕できたこと、この上もなく有難く名誉なこと喜んでいます! 和歌とは上代から行われた五音と七音を基調とする日本固有の詩歌です。漢詩に対して日本の歌ということで「やまとうた」ともいいます。「和」は「唱和」の意にも用いられ、集団的な感情を歌う歌謡から発展したものが和歌でもあります。ですから現代短歌と形式は共通しますが、根本的な違いは歌唱、すなわち歌うことにあります。そして甲調や乙調など一定の音楽的曲節で和歌を朗詠することを披講といいます。披講は読師(どくじ)と講師(こうじ)、発声(はっせい)各一名ずつと数名の講頌 (こうしょう)で行われます。読師は歌道の達人で、和歌の懐紙を広がる進行役、講師は和歌を読み上げる役、発声は和歌に節をつけて歌い始める役、二句目から合唱に加わるのが講頌です。
和歌と短歌の違いご理解いただければ幸甚に存じます。
なお、最後に改めましてこの度の御大礼まことにおめでとうございます!ご同慶の至りです!
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