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弁当

執筆者の写真: 木津宗詮木津宗詮

「弁当」の語源は中国南宋時代の俗語「便當(当)」だそうです。その「便當」が「便道」、「辨(弁)道」などと表記され、「辨(そな)えて用に當(あ)てる」、「辨當(弁当)」の字が当てられ、「好都合」や「便利なこと」を意味することばとなったそうです。そして「弁当箱」という言葉も生まれました。

弁当の起源は平安時代まで遡ることができ、「頓食(とんじき)」と呼ばれたおにぎりのほか、調理済みの乾燥米が携帯用の食料とされた「干し飯・糒(ほしいい)」だそうです。上賀茂神社の船御飯と船御餅という、深い折敷に米と餅などを入れ、檜皮(ひわだ)と真薦(まこも)で蓋をした神饌が奉げられます。これが弁当箱の原型と考えられているとのことです。

なお、わが国は他国では例に見ないほど弁当の発展を遂げたのは、ジャポニカ米が、インディカ米に比べて冷たくなったのちでも比較的味が落ちにくいという特徴を持つためだそうです。

弁当もここまで進化しました。ご飯が炊け、煮込み料理も、炒め物や焼肉ができる弁当箱。ここまでくるともう弁当箱ではなく調理器具ですね。





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