木津宗詮2020年5月13日読了時間: 1分新樹 新樹妨月 大綱心なくしけりにけりなわかみとりのきはの月を余所にへたて丶新樹妨月心なく茂りにけりな若緑軒端の月をよそに隔てて 大綱宗彦竪詠草「新樹妨月(しんじゅつきをさまたげる)」です。 「新樹」とは若葉が芽吹いてみずみずしい緑色をしている樹木のことで、新緑の樹木のことです。その新樹が無分別に茂ったおかげで、軒端の月が離れたところに隔ててしまいました。本当に風流心のない新樹だろうか。新樹も月も嬉しいものです。でも両立は難しいことです。 なおこの軸は両替町久田家八代の宗員が所持していまもので、背面にその旨が記されています。卜深庵点描46回の閲覧0件のコメント4 いいね! いいね!されていない記事4
新樹妨月 大綱心なくしけりにけりなわかみとりのきはの月を余所にへたて丶新樹妨月心なく茂りにけりな若緑軒端の月をよそに隔てて 大綱宗彦竪詠草「新樹妨月(しんじゅつきをさまたげる)」です。 「新樹」とは若葉が芽吹いてみずみずしい緑色をしている樹木のことで、新緑の樹木のことです。その新樹が無分別に茂ったおかげで、軒端の月が離れたところに隔ててしまいました。本当に風流心のない新樹だろうか。新樹も月も嬉しいものです。でも両立は難しいことです。 なおこの軸は両替町久田家八代の宗員が所持していまもので、背面にその旨が記されています。
石ひとつ石ひとつ筆にも濡れて初時雨 武者小路千家11代家元一指斎が友禅染地露地絵に発句を書いています。 十徳を着た宗匠が正客で、次客と末客は裃を着用し腰に脇差をさした武士です。時雨が降っているのでそれぞれ露地笠をかざし下駄を履いて飛び石をすすんでいます。初時雨ということから炉開き、または口切の茶事に招かれたのでしょうか?よく見ると正客と次客の間の飛石があとから墨で書き加えられています。着賛された発句の「筆