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古人の心

仕事のことを調べに井出町にいきました。わずかな時間でしたが目的は十分達成できました。その上、井出の旧跡もたくさん見ることができました。それを整理することにより新たな井出の歴史や由緒を知ることができ、本当に充実した数時間でした。

茶人木津宗詮ではなく、あくまでも大江崇之個人として和歌を嗜んでいる私にとり古来著名な歌枕で満開の山吹を見て、また、蛙の鳴き声を聞くことができたことは最大の収穫でした。そして何より豊かな気分に浸ることができ本当に嬉しかったです。改めて身近な歌枕を今後訪ねてみようと新たな目標ができました。

古人の思いに少しでも近づくことは、以前から和歌に限らず、茶湯を学ぶものにとって多くの得るところがあると常々思っていました。昔の文献を読むにしろ、今の感覚・常識で慮るのでは決して古人の思いを知ることができません。完璧に古人と同じ域に達することはできませんが、自ら足を運び、今は往年の姿をとどめていなくともその遺跡やものに接することにより感じることがあります。こうした体験を一つでも積み重ねることにより、古人の心の万分の一にでも近づくことができるのだと確信しています!ちなみに私は復古主義者ではありません!今の時代は今の時代に即したものであればいいと思っています。ただし理屈の通らぬものや、筋の通らぬもの、思いつきで改めることには多分に違和感をもっています。

こうしたことは生涯の仕事、嗜みの足しになると信じてますます勉強をし、体験を積んでいきたいと思います。そうしたことからも数多くの収穫を得ることができた1日となりました。


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