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賀茂茄子

賀茂季鷹賀茂茄子画賛です。

面白き(支)    節は(盤)

なけ(介)れ(連)と  望ま(万)れ(連)て(天)      さ(佐)んなす(寿)ひと(登)も     賀茂季鷹

       戯作

面白き節はなけれど望まれて

さん茄子とも賀茂の季鷹  茄子には面白い節(点・ところ)は無いけれど、賛を書くように(三茄子に掛けている)と望まれたわたし賀茂季鷹(賀茂茄子にかけている)。  茄子には小切茄子から 米茄子などのような丸い茄子・千両茄子・水茄子・長茄子(通称)などたくさんの種類があります。茄子は長ければ長いほど美味しいのだそうです。小さな茄子も50センチにもなる長茄子まで種の数はほとんど同じです。だから長くて大きなものほど種と肉の割合いが種のほうが少なくなっていて肉が多いので美味しいのです。茄子を選ぶ時はもちろん鮮度とか色も大切ですが、きるだけ長い物を選ぶほうがいいそうです。広島の長茄子や長崎の長崎長という茄子は大きいものなら80センチにもなるものがあるとのことです。  賀茂茄子(加茂茄子)は京都市の北部、上賀茂神社のあたたりでとれるものは直径が10センチ~15センチ、重さが300g~400gになるまん丸で濃紫色に鮮やかに輝くのずんぐりとした丸い茄子です。一見丸茄子との区別がつきませんが、賀茂なすはガクのつけねがすこしへこみ3つに分かれています。他の茄子にくらべ、肉質が緻密でよく締まり、歯ごたえが違います。賀茂茄子の田楽は絶品です。  季鷹はわたしの大好きな歌人のひとりです。和歌、狂歌双方に通じ、自在な技巧を用い、知的で明快な作風が特色です。この軸もまことに気のきいた楽しい作で、お気に入りの一軸です。毎年、この軸を掛けてみんなで楽しんでいます。

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