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執筆者の写真木津宗詮

10月8日 稽古場のとこ

本日の稽古の床に武者小路千家13代有隣斎筆になる一行「松無古今色(松に古今の色無し)」を掛けました。花は秋明菊・藤袴・秋海棠・白時鳥・薄を鉈籠に入れました。



有隣斎は、大正2年(1913)に神戸市に生まれ、京都帝国大学を卒業後、12代愈好斎の養子となり長女の澄子と結婚しました。昭和28年(1953)、愈好斎の死去に伴い武者小路千家13代家元に就任し、宗守を襲名しました。昭和39年(1964)に千茶道文化学院を設立し、茶道文化の興隆に尽力しました。平成元年(1989)に隠居して長男不徹斎に家督を譲り宗安と名を改めます。そして平成11年(1999)に86歳で亡くなりました。

この軸の箱書には「初筆 松無古今色 丁亥歳 宗屋」と認めています。「丁亥」の年は昭和22年(1947)で、12代愈好斎が未だ健在で、有隣斎は武者小路千家の後嗣として愈好斎を支えていたころの作です。署名も後嗣号である「宗屋」と書いています。



有隣斎は歴代中の能筆で、この頃の作もまことに達筆に認めています。




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