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11月20日稽古場の床

執筆者の写真: 木津宗詮木津宗詮

掛物を平瀬露香の和歌と発句の詠草を掛け、花は吉祥草を竹一重切花入に入れました。



うすくこく木末した葉を

         そめそめて

  やまよりさとに

       しくれふるなり

  松の琴秋のしらへの

       ねもすめり

         櫻蔭主人書(印)



時雨は晩秋から初冬にかけて降るにわか雨です。時雨が降るたびに、木々は色を深めていきます。木の幹や枝のほうから紅葉していき、赤や黄と緑が混ぜ合わさります。時雨は山から里にやってきます。松林の中を吹き抜ける風は、まるで秋の調べを奏でる琴のようです。



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