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永楽

執筆者の写真: 木津宗詮木津宗詮

三代宗泉の横物「永楽」です。


永楽

 聿斎(印)

木津家に入家し、6代の宗隆を襲名した時にある方からお祝いにいただいた軸で、まことに思い出深い品です。

学生時分に茶道部に入り、茶の湯が好きで卒業後、家元に入門して職業茶人になりました。そして、木津家に入家し一昨年の四月に7代宗詮を襲名しました。家元に入る前は、大好きな茶の湯を職業にし、生涯茶の湯を楽しむことができると考えました。でもその考えは本当に甘いものでした。趣味を職業にしたために却って楽しむことができなくなりました。仕事である限りはとても大きな責任が生まれます。決して趣味の範疇で楽しむことなどできません。ほんとうに因果な話しです。でも、100%楽しみがない訳ではありません。困難な状況でいかにに楽しみを探し出すかが問題です。うまく見つければ楽しむことも可能です。

最初は気軽なつもりで書き始めたこの原稿も、毎日書くのが苦痛になってきました。それもいつのまにかある種の楽しみになってきました。また、所蔵の軸を再確認し、改めて勉強ができるのもまさに「怪我の功名」です。ネタを探すのは結構困難ですが、それもまた楽しみになってきました。これからも頑張って続けていきます。



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