三条西実隆の詠草です。
あふききてみるにいよゝゝ高野山
光いつへき室の扉は 堯空

三条西実隆は室町後期の公家で歌人としても特に有名です。内大臣に至り、出家して尭空(ぎょうくう)と号しています。飛鳥井雅親(あすかいまさちか)に和歌を学び、飯尾宗祇から古今伝授を受け、古典の普及に努め、能書家としても知られました。この短冊は出家後のものです。
仰ぎ来て見るに、高野山の御堂の扉から発せられる光明はいよいよありがたさを増します。
8年前、弘法大師空海が高野山を開創して1200年の記念大法会が連日営まれました。金堂で家元が献茶を奉仕しました。
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