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執筆者の写真木津宗詮

10月2日 稽古場の床

稽古場の床に小堀遠州筆になる冷泉為頼宛書状をかけました。貴船菊と白萩、野地菊、段菊、縞蘆をを11代一指斎好みの昔籠に。この籠は7代直斎の百回忌の記念に一指斎が好み百個造らせたものです。

内々御契約申候、拙者一首一紙

書進之也 恐惶謹言

  月前暁鐘

 かねのこゑも松のひゝきもたかさこの

  おのへをてらす月の明かた

右の御返も承度奉存候、此次而竹の

なかつきおくり申候 以上

              正(花押)

   六日

                宗甫

為頼様 拝上         小遠州

冷泉家10代為頼は江戸初期の公卿で、9代為満の子です。従三位権中将に至り、寛永4年(1627)に36才で歿しています。小堀遠州は冷泉為頼に和歌を師事しています。

かねて内々で和歌を詠んで贈る約束があったようです。それを今回認めて差し上げたことが記されています。その歌が「月前暁鐘」という歌で、それに対し為頼からの返歌を所望しています。そして後日、竹の中次を贈る旨も書かれています。

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