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形見の花

更新日:2023年4月9日

実父が亡くなって今日で17年の歳月が過ぎました。娘が3歳で息子が生後半年の時でした。30年ほど前に今の家に転居した時に父が植えた山桜が見事に育ち幹の周りの直径が約50センチになり、今年は格別見事に花をつけました。なお、父が植えたときは直径3センチほどの小さな樹でした。毎年社中で造園業の川崎さんが手入れをしてくれ寒肥をしてくれます。そのおかげでこんな立派な樹になりました。本当にありがたいことです。

子どもたちはこれからまだまだ春秋に富、山桜の寿命はなんと200年から300年とのことです。なかには樹齢が500年を超える樹もあるそうです。それに比べて私は還暦を過ぎ日毎に頭も体も衰えていきます。医療の進歩は目まぐるしいものがありますが、自分の足で歩いて、自分の口でご飯を食べ、そしてメンタルが正常なのはいつまでかわかりません。まあ無難に生きて20年かそこらです。これが悲しい現実です。この桜は子どもたちが死んだのちも生き続けます。父がこの世に残した貴重な形見です。これからも大切に育ててて、末長く見事な花を毎年春につけてもらいたいものです。


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